ディスク上のファイルの置き場。Windowsでいうフォルダ。
複数のファイルを整理しする保管場所。
ディレクトリは、末尾に"/" を付けて表示する。例えば、tmp
ディレクトリはtmp/
と表示する。
tmp
ディレクトリの下のhoge.txt
は、tmp/hoge.txt
と表示する。
Linuxにおいて、ディレクトリは"/(ルート)"ディレクトリを根とした、木構造となっている。 すべてのディレクトリは、ルートディレクトリの下に所属する。 基本的なLinuxのディレクトリ構成は、以下のとおりである。
/
├ bin/ 一般的なコマンド郡
├ boot/ 起動用のファイル郡
├ dev/ デバイスファイル
├ etc/ 設定ファイル
├ home/ ユーザのホームディレクトリ
├ lib/ 共有ライブラリ
├ mnt/ ファイルシステムの一時的なマウントポイント
├ media/ リムーバル媒体のマウントポイント
├ opt/ 実行時に書き換えられないアプリケーションソフトウェアパッケージ
├ proc/ プロセスに関する情報
├ root/ rootユーザ用のホームディレクトリ
├ sbin/ システム管理用コマンド
├ tmp/ 一時的なファイルを保管するディレクトリ
├ srv/ システムに提供されたサイト固有のデータ
├ usr/ プログラムやカーネルソース
└ var/ システムログなどの動的に変化するファイル
└ log/ 各種ログファイル
Linuxにおいて、**"~"**はホームディレクトリを表す記号である。単に~
とした場合は、自身(ログインユーザ)のホームディレクトリを示す。~
の後にユーザ名を続けた場合(~vitamin
等)、そのユーザのホームディレクトリを示す。
Linuxでは、ファイルとディレクトリは全て**「パーミッション」**によって権限が管理されている。パーミッションの種類は、以下の3つがある。 ディレクトリにおいては、実行権限はディレクトリ内に移動できるということである。
意味 | 英語 | 略表記 |
---|---|---|
読込み | read | r |
書込み | write | w |
実行 | execute | x |
また、ファイル・ディレクトリには所有ユーザと所有グループが必ず設定されている。パーミッションは、これらに対して個別に設定することができる。
対象 | 英語 | 略表記 |
---|---|---|
所有ユーザ | user | u |
所有グループ | group | g |
その他のユーザ | others | o |
パーミッションの確認は、以下のコマンドを入力することで確認できる。
$ ls -l
-rw-r--r-- 1 vitamin member 22757 11月 17 17:47 LICENSE.txt
-rw-r--r-- 1 vitamin member 627 11月 17 17:47 README.md
drwxr-xr-x 3 vitamin member 4096 11月 18 11:12 lesson001/
読み方は、以下のとおりである。
(引用: http://begi.net/read/operation/10.html)
この場合、LICENSE.txt及びREADME.mdには、どのユーザも読込み権限はあるが、実行権限はない。また、所有ユーザにのみ書込み権限がある。 また、lesson01/ディレクトリは、どのユーザも詠込むことができ、移動することもできるが、書込み権限は所有ユーザにしかない。
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